関西現代俳句協会

2008年 7月のエッセイ

「 えにし・・・この不思議 」

辻本 孝子

 平成20年6月15日(日)ラマダホテル大阪に於いて関西現代俳句協会会長、「京鹿子」主宰豊田都峰先生の「若き出会い」と題する講演を拝聴致しました。

 明治から大正にかけての正岡子規、高浜虚子、鈴鹿野風呂、日野草城、山口誓子、水原秋桜子達の若き日の様々な出会いについて、エピソードをまじえながら熱く語られました。その中で「偶然の出会いが必然の出会いに」と言う箇所に強い感銘を受けました。

 私は約40年前の若き日にたった一度お目にかかっただけの「藍」主宰花谷和子に憧れ続けて20年。縁あって師事を仰いで二十数年現在に至っております。

 平成20年5月31日(土)には、藍創刊三十五周年記念大会並びに祝賀会をご一緒

出来ました。

                

 私にとりましてまさに人生至福の時も、先師日野草城と数多の俳人達の「若き出会い」が無ければ・・・また、この度の講演では触れられませんでしたが、私を俳句の世界に導いてくれた幾多の出会いが無ければ、この大きな喜びの日を迎える事が出来なかったと言う事に気付かせて頂きました。

 人と人とのえにし!!この不思議をこれからも大切に精進したいとつくづく思いました。

 晩年はまたの青春山滴る  花谷和子

 瑞々しい晩年を迎えるために・・・。

 青蛙過ぎゆく時の只中に   辻本孝子